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そうだ!車椅子に乗ろう!~歩けるけれど車椅子~

電車通学で足への負担が大きかった中高時代。

手術・リハビリで入退院を繰り返しました。

大学受験を控えた高校最後の入院で思い浮かんだこと…

「そうだ!車椅子に乗って生活しよう!」

当時は、少しでも足が動くなら歩いて生活することが当たり前の時代。

「なんで歩けるのに車椅子に乗るの?」

という冷たい視線を何度も浴びました。


でも、車椅子に乗ることで、歩くだけで消耗していた体力を温存でき、メリットがありました。

同級生と一緒に授業に参加できた!

(歩いていた頃は、疲れすぎて保健室で休んでばかり…。授業すらまともに受けられなかった…)

 部活動を楽しむことができた!

(大学では、ギターマンドリン部に入り、楽しい時間をたくさんすごすことができました。)

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言語にも障害があります!

上手く発音ができないため、小学校時代は”変な声”とよくからかわれました。

聞き慣れないと何を言っているかわからないことも多いため、初対面の人とのコミュニケーションは大変です。

そんな時、娘はじめ身近な人がさりげなく通訳してくれるので、助かります。

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疲れがたまると、唾液過多という症状が出て夜眠れなかったり、声が出なくなったりすることがあります。

声が出なくなると、スマホの画面に文字を打って、自分の意志を伝えます。

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電話応対ができないので、電話応対の多い職場では、とても歯がゆい想いをしました。

繁忙期には、問い合わせの電話がひっきりなしにかかってきます。

応対ができない私の分まで他の職員が対応してくれましたが、他の職員も忙しさのあまり疲労が募り、私も日に日に申し訳なさが増していきました。

この経験を通じて、電話応対の多い職場は、言語障害者には無理があることを痛感しました。

言語障害がある人は少ないため、なかなか理解してもらいにくいので、

自分自身が、出来ることと出来ないことを見極めて発信していくことが大切だなと感じています。

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手にも麻痺があります!

右手はほとんど自分で開くことができず、グーの状態のままなので、生活全般は左手でこなします。

とはいえ、左手にも麻痺があるので、様々な便利グッズをフル活用してきました!

新聞の小さな記事やテレビショッピングなどで、少しでも便利そうなものを見つけては買い与えてくれた母のおかげで、様々なことにチャレンジできました☆

仕事を始めると、事務作業で困難なことに直面する度に、先輩が一緒になって便利な方法を考えてくれました。

新採の時、認め印がうまく押せない私を見て、印を安定させるための枠を手作りしてくれた先輩の姿が忘れられません。


これまで、色々な学校で講演活動をさせていただき、聴いてくれた皆様からいただく感想文を通して、私の伝えたい気持ちをまとめた文章です。