About the Author

脳性麻痺ライター・著者 東谷瞳

こんにちは。脳性麻痺を抱えながら、ライター・著者として活動している東谷瞳です。このホームページでは、私の活動や経験、障がいと向き合う日々の学び、そしてシングルマザーとしての子育てについて発信しています。障がいのある方やその家族、教育・福祉関係者、さらに広く社会の方々に向けて、少しでも参考や共感を届けられればと思っています。


ライター・著者としての活動

文章を書くことは、私にとってライフワークであり、生き方そのものです。障がい者支援や子育て、教育や福祉といったテーマを中心に、日々の体験や気づきをもとに執筆しています。読んでくださる方が「共感できる」「少し気持ちが楽になった」と感じていただけるような言葉を届けることを心がけています。

これまでの取り組みを、いくつかご紹介します。


出版活動

・ 2025年7月、初の著書『あきらめが生む輝き』を出版しました。

・自身の経験をもとに、小説形式で「諦めた先に見えてくる新しい輝き」を描いた作品です。

・読者の方からの「共感しました」「励まされました」という声が、次の一歩を踏み出す大きな力になっています。


•情報発信

・ ブログやHPでは、障がいや子育てにまつわる実体験を中心に発信しています。

・趣味である車椅子ツインバスケットボールの話題や日常の小さな気づきも織り交ぜながら、障がい者ライターならではの視点を届けています。

・ 「できることを楽しむ」「一歩ずつ進む」そんな姿を言葉にすることで、同じように悩む方やご家族に寄り添いたいと考えています。


講演・座談会

・ 学校や地域、福祉関係のイベントで、障がいとの向き合い方や子育ての経験についてお話ししています。

・「障がいがあっても、自分らしい生き方ができる」というメッセージを、体験談や実例を交えながらお伝えしています。


これからも執筆や出版、講演を通して、障がいのある人もない人も「それぞれの光を持って生きられる社会」につながる活動を続けていきたいと思っています。


幼少期:障がいと向き合う日々

私は、仮死状態で生まれたことによる後遺症で四肢と言語に障がいが残りました。小学校は母の希望で特別支援学級ではなく通常学級に通いました。しかし、障がいのある自分を理解してくれる友達は少なく、いじめや孤立に悩む日々が続きました。


小学校4年生の時、全校集会で自分の想いを伝える場を設けてもらいました。「障がいがあるけれど、みんなと仲良くしていきたい」という気持ちを伝えると、クラスの友人たちが「瞳ちゃん、今まで気が付かなくてごめんね」と声をかけてくれたことが、心に深く残っています。この経験は、障がいがあるからこそ伝えられる想いや気づきを大切にする原点となりました。


中学・高校時代:表現と社会参加で自信を育む

中学3年生の時、「障害者として生きる」というテーマで作文を書き、三重県の少年の主張大会で最優秀賞を受賞。この成功体験は、自信につながり、15歳で仲間7名と共に市民団体「Flower」を創立しました。「Flower」では、障がい者と健常者がボランティアではなく友人として関わることを目指し、イベントや講演、スペシャルオリンピックスの聖火リレーへの参加などを行いました。


高校2年生の時には、内閣府主催「心の輪を広げる体験作文」にて、高校生・一般市民部門で内閣総理大臣賞を受賞(題名『みんないたから』)。この頃から、自分の経験や想いを発信することで、多くの人に届くことを実感しました。

また、高校生から大学生まで、障がい者と健常者が共に舞台に立つミュージカルを4作品経験。地元から名古屋、三重県内4か所での公演を経て、「仲間と一緒にやればできる!」という確信を得ることができました。


大学時代:教育への夢と音楽活動

大学は、かねてからの夢であった教職を目指し、三重大学教育学部へ進学しました。車椅子での教育実習は、過去に例がないといわれるほど大変でしたが、多くの先生方からの助言を受け、さまざまな工夫を重ねて乗り越えました。その結果、養護学校と中学数学の教員免許を取得することができました。

部活動ではマンドリンに挑戦。手の障がいがある中でも、仲間の理解と協力により、卒業まで継続することができました。

大学での経験は、障がいがあっても挑戦を諦めない心や、仲間と協力する力を育む貴重な時間となりました。


社会人として:18年間の県職員経験と学び

夢だった教師の道は叶いませんでしたが、2007年から2025年まで、県職員として18年間勤務しました。経理、文書作成、データ管理など正確さが求められる業務を中心に担当し、ゆっくりながらも着実に成果を上げてきました。電話応対や同僚とのやり取りを通じ、コミュニケーションの難しさや自分の言語障害への向き合い方を学びました。これらの経験が、ライター・著者としての文章力や情報発信の基盤になっています。


加齢や体力の低下により退職しましたが、社会で働き貢献できた経験は、自分の人生にとって大きな自信となっています。この経験があるからこそ、障がいを抱えたままでもライターや著者として活動できると確信しています。


障がいと子育て

私はシングルマザーとして娘を育ててきました。脳性麻痺という障がいを抱えながらの子育ては決して簡単ではありません。体が思うように動かない中で、娘の成長を支えることは挑戦の連続でしたが、日々の生活の中で娘と共に喜びを分かち合い、学び合う時間は何ものにも代えがたい宝物です。


子育てを通じて学んだのは「小さな成長に寄り添う大切さ」と「できることの喜び」です。娘の友達や家族との交流を通して、障がいがあるからこそ見える視点や考え方も増え、社会における共感や理解を広げる機会にもなっています。


講演・研修・イベント活動

ライター・著者としての活動に加え、講演や研修、イベント参加も行っています。三重県や全国での障がい者支援関連の研修、学校での講演、座談会など、多様な場で体験談や実例をお話しし、参加者の方々と意見交換を行っています。


趣味・ライフスタイル

趣味の一つは車椅子ツインバスケットボールです。体の制限があっても「できることの喜び」を実感できる貴重な経験となっています。また、旅行や娘とのお出かけなどを通して、日常の小さな幸せや学びを発信しています。これらの活動は、文章や講演での発信にも大きく活かされています。


メッセージ

私の人生の軸は、「諦める中で見つける喜び」です。脳性麻痺という障がいを抱えながらも、文章や活動を通して、自分にしかできない経験を形にしてきました。障がいのある方やその家族、社会に関心のある方に伝えたいのは、困難があっても「自分らしい輝き」を見つけることは必ずできるということです。


文章や著書、講演、ブログを通じて、少しでも多くの方に共感や希望を届けたい。社会がもっと多様性を受け入れ、障がいのある人もない人も生きやすい環境になれば、私自身も嬉しいです。


最後に

このホームページでは、私の活動や発信、日々の出来事を紹介しています。著書『あきらめが生む輝き』やブログ記事、講演のご案内なども掲載していますので、ぜひご覧ください。皆さまからの応援やご意見もお待ちしています。文章や活動を通して、多くの方とつながれることを心から楽しみにしています。