3.「下手くそだっていいやんか」

こういった思い切った気持ちになってとりあえず挑戦してみるのですが、できないものはできません。たとえ思い切った気持ちになったとしても、話下手な私が話上手になるわけはありません。

これと同じように                                  スポーツが下手くそな子がいきなりうまくなるわけではありません。                 友達付き合いが苦手な子がいきなり得意になるわけではありません。

「でも、それでもいいやんか…」

私はそう語りかけることのできる気持ちをいつも忘れないでいたいなと心掛けています。自分に対しても、人に対しても…

人は傲慢であったり欲張りであったりして、つい周りに完璧な自分を見せたいと思ってしまうことが多いのではないでしょうか。かっこ悪い、下手くそな自分を隠そう隠そうと常に周りの目を気にしてしまいます。

もちろん、周りの目を気にしてしまうことは、ごく自然なことで、避けて通ることはできません。なぜならそれは、人の輪で生きていることの証なのですから。

だけど、周りの目を気にして、完璧な自分を見せたいと思えば思うほど、失敗を恐れてしまい、思い切った挑戦ができなくなってしまうのです。

思い切った挑戦の中には、思いもよらなかった自分の可能性が潜んでいるものです。   思い切った挑戦ができなければ、そこに潜んでいるかもしれない自分の可能性や夢をつかむことはできません。

だから、「下手くそだっていいやんか とりあえずやってみよう」            そう自分に語りかけるのです。

脳性麻痺ライター・著者 東谷瞳  |障害と生きる日々

これまでの活動を振り返って、一度まとめてみようと立ち上げたのがこのサイトです。ずいぶん昔の物から最近の想いまでお伝え出来れば幸いです。

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