雑記002 「母校で迎えた節目の再会 〜ありがとうセントヨゼフ〜」

先月の話になりますが、母校セントヨゼフ女子学園で、Welcome  Home!というお祝いの会が開催されました。内容は、20歳、40歳、60歳、80歳の節目の卒業生をお祝いするという式典。

セントヨゼフは、同級生に障害者仲間がいたという、後にも先にもない特別な環境。その仲間は視覚障害なので種類は異なりますが、良き仲間、良きライバル?として今でも交流が続いています。書くことが不自由な私と目の不自由な彼女のために、先生方は毎回プリント類を拡大してくれ、共に勉学に励んだのは懐かしい想い出です。

式典の際、理事長が、こ挨拶の中で私たち二人の名前を出してくれました。「お身体が不自由でも、こうして式典に来てくださった」と…。有難いことです。

在校中3年間も担任してくださり、多感な中高時代、障害と共に向き合ってくださった恩師とも、ゆっくり話すことができました。

「歩きにくいから指定靴の革靴ではなくてスニーカーにしたら?」というアドバイスも聞き入れず、みんなと一緒がいいと言って革靴で歩き通したというのは、今となっては笑い話ですが、「他人との違い」がとことん気になったというのは、普通の中高生と変わらないのではないでしょうか?

障害と向き合うというのは、みんなとの違いを受け入れることに他ならず、それは誰しもが同じこと。

「あの頃は色々あったね」と言い合う恩師と私に、「みんな同じだったわよ」と別の先輩同窓生が割って入ってくださったことで、また一つ大切なことを思い起こさせてもらった気がします。

最後になりましたが、一緒に参加した同期達とは、一緒にお昼を食べ、懐かしいひとときを共有しました。中高時代とは違い車椅子生活になった私をすんなり受け入れ、途中の階段もみんなで運んでくれました。感謝感謝。

「あの頃は素直にお手伝いを頼むにも時間がかかっちゃってたなぁ」というのも懐かしい想い出。すっかり、人の優しさに遠慮なしに甘えまくるおばちゃんになってしまえたのも、こうした周りの温もりが私をたくさん支えてくれた証です。

脳性麻痺ライター・著者 東谷瞳  |障害と生きる日々

これまでの活動を振り返って、一度まとめてみようと立ち上げたのがこのサイトです。ずいぶん昔の物から最近の想いまでお伝え出来れば幸いです。

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